日々のこと

オリジナルをつくるということ

毎年春と秋には、編みものの本がたくさん出版されます。ここ数年は、本当におしゃれな素敵な本が増えて、とても楽しみにしています。

以前、私も2回ほど、お声掛けをいただいて作品を出させていただいたことがあります。心から感謝しています。とても貴重な経験でした。当然未発表のものということで、オリジナルで新しく考えました。試作を何度もくりかえし、試行錯誤しながら作品が完成すると、編み図を書きます。糸の使用量や色番号などももちろんきちんと書きます。思っていたよりも大変な作業でした。

本にのっている作品を、作り方のとおりに編んでつくる。だんだん欲がでてきて、自分の好きなようにオリジナルをつくる。その、オリジナル加減に迷うこともしばしば。本には著作権があるので、当然、本にのっている作品をそのまま編んで売ることは著作権侵害となります。編みものでも判例があるそうで、それはやはりいけないことですね。

ただ、編みものの編み方というのは、もうある程度限られています。細編み、長編み、中長編み、玉編みなど、昔からある編み方を組み合わせて編むのですから。それらをどう組み合わせるか、というところにオリジナルをつくる余地があるのだと思っています。私としては、パッと見て「あ、あれに似てる!」と思われたら失敗、と思います。似ている対象を具体的に(あの本のあの作品といった感じで)思い浮かべられるものは、やはりオリジナルとは言えないのかも。

そんなふうに、オリジナルとは?と考えながらこれまで編んできたのですが、これは自分が考えたものだ!と胸を張って言えるものが、最近少しずつできてきた気がします。ま、まだまだかもしれませんが。

5月3日からの「手しごと展」に向けて、巾着袋を編んでみました。

普段着に似合うように、そして浴衣など着物にも使えると思います。

ひもを絞らないで使うこともできます。

持ち手も、模様編みも華奢なものにしたくて工夫したつもりですが、どうでしょうか?

この模様編みは、大好きな作家さんの作品に使われていたものです。ただ、参考にしたのは模様編みだけですが。このぐらいなら、オリジナルと言えるのではないかと思うのですが、どうなのでしょう?

自分でもくりかえし作りたいものは、編み図もきちんと保存するようにしていこうと思います。このバッグは編み図やキットの販売もできたらいいなと思っています。

さぁ、次の作品づくり、がんばろう♪

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